就活生の共通の悩み「やりたい仕事が見つからない」時の対応方法

就活生の共通の悩み「やりたい仕事が見つからない」時の対応方法

就職活動を始めると、実に様々な悩みに直面してきます。

その中でも「やりたい仕事が見つからない」と悩む就活生が意外と多いのです。

やりたい仕事=就活の方向性や目指すべき道のりであり、これが見つかっていないと、就活は難航してしまいます。

就活を成功に導くためには、まずはやりたい仕事を明確にしておかなければなりません。

見つからないのであれば、探し方を変える必要がありますので、上手な探し方を知って、本当にやりたいことを見つけましょう。

ここでは、やりたい仕事が見つからない原因や理由を明らかにしたうえで、やりたい仕事の見つけ方や、具体的にどう行動すべきかについて解説します。

「やりたい仕事が見つからない」と悩んでしまう理由について

「やりたい仕事が見つからない」と悩んでしまう理由について

就活生が就活を始める際に明確な目標を持っているわけではありません。

就活を進める中で様々な企業や就活生と出会い、新しい価値観や考え方を知ることで徐々に分かってくることです。

しかし、何時まで経っても「自分自身が何をしたいのかわからない」、「やりたい仕事を見つけられない」のは何故でしょう?

その原因は、主に次の4つです。

  • ①十分な自己分析が出来ていないから
  • ②どんな仕事があるのか分かっていないから
  • ③自分に自信がない
  • ④周囲の人の目や評価が気になる

詳しく見ていきましょう。

①十分な自己分析が出来ていないから

1つ目の原因としては、十分な自己分析ができていないことがあげられます。

自分の強みや得意分野が明確に出来ていない場合です。

就活でどの業界のどの企業でどういう仕事に応募するか決めるとき、自分の長所がわからなければ、どのような仕事が向いているのかもわかりません。

さらに、エントリーシートを作成したり、面接の場面において自分自身をアピールできず、中々採用選考を通過しにくくなります。

ですから、先ずはシッカリと自己分析を行ない、自分はどんな業界でどのような仕事が向いているのかを理解しましょう。

②どんな仕事があるのか分かっていないから

2つ目の原因として、世の中にどんな仕事があるのか分かっていないということです。

そもそも、どのような仕事があるのかを知らなければその仕事に就きたいと思えません。

就活で初めて自分のしたいことに向き合おうと思っても、どのような仕事があるのかの知識がなければやりたいことも見つかりにくいでしょう。まずは仕事に対して興味をもち、自ら調べていくことが大切です。

たった20年の人生で出会った仕事は、ほんの一部です。

業界・企業研究を行ない、どのような仕事があるのか調べることで新たな道が発見出来るかも知れません。

③自分に自信がない

3つの目の原因としては、自分に自信がないことです。

自己肯定感が低く、自分に自信が無いと、「どうせ自分にはできないから」と考えてしまい、なかなかやりたい仕事を見つけられません。

ネガティブな考え方を続けていると、どんどん悪い方へ進んでしまいますので、この仕事は無理だけど、これならできるかも知れないとポジティブに考えるようにしてみましょう。

④周囲の人の目や評価が気になる

4つ目の原因としては、普段から周囲の人の目や評価を気にすることです。

周りの人の目や評価を気にしている人は、知名度の高い企業や人気ある企業、尊敬される職種に就いて周りの人から評価されたいと思いがちです。

他に興味を持てそうな仕事があったとしても、希望の仕事として踏み切れず、いつまでもやりたい仕事が見つけられない可能性があります。

周囲の評価とやりたい仕事は必ずしもイコールではありません。

大事なことは、あなたが誇りを持って一生携わることができる仕事かどうかということです。

周囲の意見を聞くことは悪いことではありませんが、あくまでも参考程度とし、自分の考え方を貫く勇気も必要です。そうすれば、おのずとやりたい仕事が見えてくるはずです。

「やりたい仕事が見つからない」場合の対処法は?

「やりたい仕事が見つからない」場合の対処法は?

「やりたい仕事が見つからない」と就活の方向性が定まりません。

一定の軸を持って就活を進めるためにも、ある程度自分がやりたい仕事というものを明確にしておくことが必要です。

自分がやりたい仕事を見つけるために、次の4つの方法を試してみましょう。

  • ①どんな仕事があるのか調べる
  • ②過去の経験で熱中したことを振り返る
  • ③できること・得意なことを考える
  • ④挑戦してみたいことを考える

詳しく見ていきましょう。

①どんな仕事があるのか調べる

現代には非常に多くの業界・職種が存在しています。

この先、今ある仕事の大半は機械やAIに取って代わられると言われていますが、そもそも現存する業務内容も多岐に渡ります。

そのため、まずは世の中に存在する仕事について一通り調べてみるというのも有効な手段です。就活中のあなたが知っている仕事は、ほんの一握りです。

「そもそもどんな仕事があるかわかっていない」という理由から、やりたい仕事が見つからないという人もいます。

どんな仕事があるのか、とことん調べてみましょう。

②過去に経験したことを振り返る

やりたい仕事が見つからない時は、過去の経験を振り返ってみるのも一つの方法です。

過去の経験や体験にさかのぼり、不満に思ったことや逆に充実したこと、遣り甲斐を感じたことを振り返ることで、やりたい仕事が見つかる場合があります。

まずは、自分が不満に思ったり辛かったりしたことをリストアップしてみましょう。

これとは逆にうれしかったことや、楽しかったことをリストアップすることで、やりたい仕事が見つけられるかも知れません。

そのときは、「なぜ不満に思ったのか」「なぜ楽しかったのか」などを深掘りして考えてみましょう。

③できること・得意なことを考える

できること・得意なことから考えるという方法もあります。

やりたい仕事を見つけるのは難しいですが、自分の得意なことなら簡単に答えられるのではないでしょうか?

もし得意なことがわからないという人は、今まで人に褒められたことを思い出してみてください。それがあなたの強みになります。

または、毎日やっていても苦にならないことや他の人には苦手なことであってもあなたには楽々出来てしまうこともあなたのできること・得意なことなのです。

そうすれば必ず自分のできること・得意なことは見つかるはずです。

④挑戦してみたいことを考える

やりたい仕事が見つからない場合は、漠然と思い描いている将来の夢や、挑戦してみたいことを考えてみるのも1つの方法です。

将来的に身につけたいスキルなどでも大丈夫です。

例えば、「英語をスラスラ話せるようになりたい」と思っているのであれば、外資系の企業に挑戦してみるなどの道が考えられます。

このように、自分が将来なりたい姿を想像し、そこから逆算することで今すべきことが見えてくる場合があります。

「やりたい仕事を見つけるため」にすべき行動とは?

「やりたい仕事を見つけるため」にすべき行動とは?

やりたい仕事を見つけるためには、頭の中であれこれ考えるだけではなく、実際に行動を起こし、経験をもとに考えることも大切です。考えているだけでは、結果は出ません。

やりたい仕事が見つからず、考えもまとまらないという人は、行動あるのみです。

やりたい仕事を見つけるための行動が、実は就活そのものなのです。

就活の中でこそ、やりたい仕事を見つけるチャンスになりますので、積極的に参加しましょう。

  • ①業界研究セミナー・就活イベントに参加する
  • ②企業説明会に参加する
  • ③インターンシップで実際に業務を体験する
  • ④就職・転職エージェントを活用してみる

詳しく見ていきましょう。

①業界研究セミナー・就活イベントに参加する

世の中には、実に様々な仕事があります。しかし、多くの人はほんの一部しか知らないのが実情です。視野を広げ、情報収集するためにも、各地でおこなわれている業界研究セミナーや就活イベントに積極的に参加してみましょう。

就活イベントでは、一度に沢山の企業に出会うことができるため、やりたい仕事を見つける手掛かりにもなります。

業界動向や事業内容をはじめ、実際にその業界で働く方の話を聞くことができるため、仕事に対する具体的なイメージを掴むことができます。

②企業説明会に参加する

業界研究をもとに気になる企業が見つかった場合は、「企業説明会」に参加してみましょう。

企業の情報を直接入手出来るだけではなく、実際にその企業で働いている社員さんからお話を聞ける貴重なチャンスです。

その際にはぜひ「この企業を選んだ決め手は何ですか?」「入社前と入社後でギャップに感じたことはありますか?」など質問してみましょう。

キッとよりリアルで詳しいお話しを聞くことができるでしょう。

③インターンシップで実際に業務を体験する

仕事は実際にやってみなければ分からないことも多く、実務を経験してみることも大切です。

そういう意味でもインターンに参加して実務を経験したり、企業のオフィスの環境を体験することで、やりたい仕事のイメージがグッと現実味を帯びてきます。

どれだけやりたい仕事であっても、実際に働いてみたらイメージと違っていたと感じることもあり、場合によってはその仕事が嫌いになってしまうことがあります。

実際に仕事を経験したほうが、直接的に向き不向きが分かりやすく、選択肢も絞りやすいです。可能であれば複数の企業でインターンに参加し、どんな仕事が自分に向いているのか見極めましょう。

④OB訪問で仕事のやりがいを聞いてみる

仕事についての理解を深めるのであれば、OB訪問をおすすめします

OB訪問で先輩社員に仕事のやりがいを聞けば、実際に仕事を経験した人の目線から、その仕事の魅力を知ることができます。やりたいことが見つからないのは、仕事そのものを知らないだけではなく、仕事の魅力を知らないことも多いです。

仕事は大変なものと思っていては、やりたい仕事という気持ちは生まれません。

やりがいなどプラスの面に目を向け、仕事への理解を深めることが大切です。

先輩社員に仕事に対するやりがいや取り組む姿勢などどんどん質問して理解を深めましょう。

私の会社では、就活生に対して「異文化に触れて、これまで経験したことがないことや人に触れる」ようアドバイスしています。

これまでの経験で結果を出そうとしても、既存の知識や経験した範囲しかカバーされません。それは、ほんの一部でしかありません。

従って、これまで経験したことがない異文化という新しい経験や人、価値観に触れることで新しい発見に繋がるかも知れません。

まとめ

まとめ

やりたい仕事が見つからずに悩むのは、就活生の多くが直面する事ですし、最初からやりたい仕事が明確になっている就活生の方が少ないのではないでしょうか。

ただ、やりたい仕事が見つからないままの状態で就活を続けても、中々結果が伴いません。自分の「やりたい仕事」が見つからない人は、この記事で紹介した方法を参考にしながら、自分のペースでジックリそしてシッカリとやりたい仕事を探してください。

一番良くないのは「やりたい仕事が見つからないから就活もうまくいかない」と悲観的になって負のスパイラルに陥ることです。

やりたい仕事が見つからない状態をネガティブに捉えず、就活を進めながら自己分析を繰り返し、自分が興味を持てる分野で自分が好きで熱中できる仕事を見つけていきましょう。