「人事目線から見る〜短期離職のリスク〜」
やっと希望した企業への転職を果たしたのに、思っていた仕事内容や労働環境と違っていたり、上司と合わなかったりして、入社して直ぐに「もう辞めたい!」と思うこともありますよね。
あなたは、そんな理由から短期間での転職を繰り返していませんか?
でも、少し待ってください。
あなたが専門知識やスキルを持っていれば、短期離職を繰り返していても問題はありません。
しかし、専門知識やスキルが無いまま、年齢だけを重ねた場合には、次第に内定を得ることが難しくなります。
後悔することのない転職をするためには、短期離職のリスクを充分に理解したうえで、本当に辞めることが正解なのか良く考え、慎重に行動することが大切です。
辞める前に考えておくべきことや、それでも転職活動する人へ向けて転職を成功させる方法について解説します。
目次
短期離職のリスクとは?
短期離職する前にやること2選
転職を成功させるための3つのポイント
まとめ
短期離職のリスクとは?
在籍期間が短く、転職を繰り返している人は、ネガティブな評価や様々なマイナス面が考えられますので、概ね転職活動は不利になります。
具体的に見ていきましょう。
短期離職の回数が多いと書類選考の段階から不利になる
何度も短期間の転職を繰り返すと、書類選考の段階から不利な扱いを受けることになりますので、転職の成功率はグッと下がります。
短期離職が多い応募書類を見ると、企業の採用担当者は「採用してもまた直ぐに退職してしまうのでは?」と判断し、書類選考の段階で「見送り」されてしまうからです。
短期離職が続くと辞め癖がついて仕事が継続しない
短期離職を繰り返すと、退職することへの抵抗感が下がり、転職した企業でもすぐに辞めたいという感情が出てしまいます。
このように「辞め癖」がつくと、仕事が続かなくなってしまうことがありますので、特に意識が必要です。
スキルが身につかない
短期離職したら、仕事を覚える時間がありません。
そうなると、経験やスキルを何も身につけないまま辞めることになります。
経験やスキルを何一つ身につけないまま退職すると、スキルアップには繋がりません。
当然、即戦力として採用の対象から外れることになるでしょう。
短期離職する前にやること2選
我慢して辞めずに働き続ける
「思っていた仕事とは違う」とか「上司と合わない」など、明確な理由がない場合は、もう少し我慢して様子をみましょう。
理由は、短期間でその仕事や上司が、本当にあなたと合わないかどうか判断するのが難しいからです。
合わないとと思っていた仕事が、あるきっかけで自分に合っていると感じられたり、上司の意外な一面を発見すれば、意外とあなたに合う企業かも知れませんよ。
人事部に異動を希望する
短期離職する理由の中で、一番多いのは「人」に関する悩みです。
そんな場合は、人事部に相談して、異動をお願いすることで、悩みの原因を解決することができるかも知れません。
企業としても、せっかく採用したあなたを短期間で失うことを望んではいません。
それに、企業側も社員が居心地よく働くため、環境整備や人員配置に対して慎重かつ柔軟に対応している傾向にあるからです。
退職を考える前に、先ずは人事部に社内異動をお願いしてみましょう。
転職を成功させるための3つのポイント
退職理由をポジティブな内容にする
退職理由をポジティブな内容にして伝える事が大事です。
退職理由が前の企業の不平不満ばかりで、ネガティブな内容だと、採用担当者から「また同じ理由で辞めてしまうのではないか?」と判断されてしまいます。
ネガティブな印象を与えないためにも、退職理由は出来るだけポジティブに伝えるようにしましょう。
また、自分にも落ち度があったと素直に認め、反省していることを伝える事も大切です。
全力でやったけれども、やむを得ず転職活動をしており、同じ失敗は二度と繰り返さないと決意を述べるなど、言い方次第ではポジティブなイメージを与えることができます。
希望する企業の情報収集を徹底的に行う
企業のことをよく調べず、知名度やイメージで転職先を決めてしまうと、入社後にミスマッチをおこし、すぐに辞めたいと思ってしまう可能性があります。
希望する企業だけではなく、業界全体の今後や展望も含めて情報収集を徹底して行えば、入社後にミスマッチや不安を感じるリスクを減らすことができ、業務に集中できます。
転職エージェントを利用する
短期離職を繰り返す人は、転職活動に関連するリスクを軽減するためにも転職エージェントを利用しましょう。
前出の退職理由の添削や情報収集を行なうにも、転職エージェントを利用した方が、効率的であり、結果的にミスマッチを防ぐことになります。
転職エージェントとは、あなたの希望に合った求人を紹介してくれたり、応募書類の添削から面接対策のアドバイスなど、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。
専任のアドバイザーが、あなたへヒアリングを実施して、適切な提案やアドバイスを行なってくれるので、短期離職を繰り返しているあなたの強力なサポーターになってくれることでしょう。
まとめ
短期離職を繰り返す人は、様々なデメリットが伴います。
まずは冷静にどうすることがあなたの人生にとってプラスに働くのか、長期的な視点で考えましょう。
そのうえで今回の記事を参考にして、今よりも良い労働条件や環境で、長く活躍できるように全力を尽くして、最後の転職活動にしましょう。