人事目線から見る〜採用活動が最も活発になる時期とは?〜

「終身雇用」という概念が崩れ去り、新卒や若い人に「転職する」ことへの抵抗感や罪悪感が薄れてきました。

会社に入って、数年が経ち、経験もスキルも積んだあなたが「そろそろ転職でもしようかな?」と考えるのも、ある意味仕方のないことかもしれません。

しかし、転職するのに最適なタイミングが何時なのか気になりますよね。
そんなあなたに、人事目線から見る採用活動が最も活発になる時期を紹介します。

目次

  • 中途採用市場が最も活発になる時期ベスト3
  • 中途採用市場が落ち着く時期にしておくこと3選
  • まとめ

中途採用市場が最も活発になる時期ベスト3

一般的な傾向として、中途採用が活発になるベスト3は、次のとおりです。

  • 1~3月
  • 6~7月
  • 9~11月

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

1~3月

1~3月は、冬のボーナスをもらい、新年度である4月から新しい職場・環境で働きたいという求職者の動きが活発になる時期です。

企業側も、新年度の組織変更や人事異動で人員調整を行ないます。
その調整弁となるのが新卒採用でもあるのですが、最近では、新卒採用で充分な予定人数を確保できず、慢性的な人員不足になっている企業が多いです。

その差分を補充するため、急遽中途採用を実施するというニーズが発生しているのです。

6~7月

6~7月は、夏のボーナスをもらってから退職する人が、想定以上に増えることがあります。

企業側も想定外の欠員補充に加えて、年度当初の人員計画では人員が不足し、まかなえない場合などに求人活動を行なう傾向にあります。

9~11月

9~11月は、多くの企業が9月末で上半期を迎え、仕事の区切りを付けて退職する人が増加する傾向にあります。

下半期の組織運営や人事異動による人員不足、年末年始や冬のボーナスを取得して退職する予定人員の補充のために採用活動をスタートさせるのです。

しかし、実際の採用活動は、当然各社の事情で異なります。
「求職者が多い時期に大量に採用したい」と考える一方、「求人が重なり、競合に負けるので採用が多い時期は採用活動を控えたい」など、企業の方針や採用担当者の考えによってタイミングは変わって来ます。

今働いている業界と同じ業界で転職を考えているのであれば、これまでの経験と勘を働かせて潮目を読んで転職活動をスタートさせてはいかがでしょうか?

これだけ不確定要素が多く、将来の予測が難しくなる状況下では、何時でも転職活動をスタートできるように準備を整えておくことも必要ではないでしょうか?

中途採用市場が落ち着く時期にしておくこと3選

あなたが行きたい業界で希望する職種の求人がない場合もあります。
その時は、準備または充填期間だと思って次のことを行ないましょう。

  • 自己分析を行なう
  • キャリアプランの作成する
  • 必要に応じて学び直す

一つずつ解説します。

自己分析を行なう

自己分析は、転職活動を行なう際には「必須」です。

何故なら、職務経歴書にあなたがどの様な経験を積んで、どの様なスキル(技能や知識)を身に付けて、どんな結果(実績)を残したのかを具体的に言語化して記載し、採用担当者へ分かりやすく伝えなければならないからです。

また、自己分析をするうえで書き出した内容には、あなたが仕事するうえで大切にしてきたこと=価値観が見えてくるはずです。

出来ればそれらを「具体的なエピソード」と織り交ぜて記載することで、さらに説得力が増します。

その上で、あなたが今後どうしたいのか「キャリアプラン」に落とし込んで、さらにジックリ考えてみましょう!!

キャリアプランの作成する

転職の際、面接で必ず質問されるのが「キャリアプラン」です。

理由は大きく二つあります。

一つ目は、あなたがどの様な考えでこれまで働いて、これからどうしたいと思って自社への入社を希望しているのかを確認するためです。

二つ目は、あなたが作ったキャリアプランと自社のビジョンや経営理念が一致しているのか確認するためです。

ここがずれていると、あなたがまた直ぐに離職してしまう可能性があるからです。

逆に考えれば、これらの質問に対する回答を、簡潔明瞭に伝えることができれば、はれて採用内定を掴み取ることが出来るでしょう!!

星の数ほどある企業の中からあなたのキャリアプランと合致する企業を見つけ出し、転職活動を成功させて、輝かしい人生を過ごせるようシッカリとしたキャリアプランを作成しましょう。

必要に応じて学び直す

キャリアプランを作成しても、本当に目指す企業で必要な資格や知識が欠如している場合は、学び直す必要があります。

これまでの経験やスキルを武器になんとか転職を果たすことができても、人生100年時代を迎え、さらにブーカ(VUCA)と呼ばれるような将来の予測が困難で不確かな時代を生き抜くためには、生涯に渡り学び続けることが必要になります。

ですから、変化に柔軟に対応するためにも、「自分が変わること」、「学び続けること」を前提とした思考に切り替えて学び続けましょう。

まとめ

人事目線から見る採用活動が最も活発になる時期を解説しましたが、どれだけ転職市場が賑わっていても、あなたのライフプランを実現させてくれる企業が求人をしていなければ、転職活動は成り立ちません。

転職活動していく中で、あなたの人生の目的を叶えてくれる企業が見つかれば、求人をしていなくても門を叩くべきです。

または、門を壊すだけの武器を身に付けるまで経験やスキルを積む、または学び直すのか決めるのは、あなた次第です。

あなたの人生の目的が達成できる転職が出来るよう、将来を見据えて日々努力していきましょう。