老後に人気の職業は? いくらくらい稼げる?
人生100年時代という言葉を良く耳にするようになり、実際に自分の年齢が定年に近くなってくると、定年後も元気で働きたいと思っている人は、多いのでは無いでしょうか?
定年後も働いて収入を得るということは、老後の資金を増やすことにもなりますし、規則正しい生活をして、社会との関わりを持つということで大変有意義なことでもあります。
老後でも再就職できる仕事には、どの様なものがあり、いくらくらい稼ぐことが出来るのか見ていきましょう。
定年後の仕事選びのポイント
定年退職して、悠々自適な年金生活を送るのも悪くはありませんが、働く事を選択して実行に移す場合には、次のポイントを押さえたうえで仕事選びをしましょう。
定年後に働く目的を考える
あなたが働く目的は何ですか?それによって、仕事選びで重視するポイントが変わってきます。収入なのか、社会貢献して社会と繋がっていたいのか、趣味を活かしたいのかなどです。
収入面にこだわると、体力や勤務時間など自分のライフスタイルに合わない場合もありますので注意が必要です。
社会と繋がるだけであれば、地域や自治会の手伝いやボランティアという選択もあります。
趣味を活かすには、シルバー人材センターに登録することで趣味と実益と両方を実現出来ます。
待遇面にこだわりすぎない
再就職先を探す場合に雇用形態や給与面などにこだわりすぎると、なかなか希望する仕事が見つかりにくくなります。
あなたが働くうえで、最低限この項目だけは妥協できないという項目に優先順位を付けましょう。
条件を整理したり緩和することで、もっと仕事探しの選択肢が増えることになります。
大事なことは、やりがいを持ち、継続して働き続けられるかどうかにあります。
先ずは、あなた自身が働く目的を決めて仕事を探しましょう。
老後でも働ける職業とは?
定年退職後でも始められる職業にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
マンションの管理人
マンションの管理人とは、マンションの清掃や設備点検といった管理をする仕事です。
マンションの設備に異常がないかどうか確認したり、不審者が入らないように安全管理や住民の困りごとを解決するなど、住民の暮らしと安全を守る重要な仕事です。
勤務形態には住み込みや通いでの常駐などがあります。
また、対人能力や掃除スキルが高い人が向いているといえます。
特別な資格も必要なく体力がそれほどなくてもできるので、定年退職後の中高年からの応募が多く、月収は15~16万円と低めです。
警備員
警備員とは、工事現場で車両の誘導や、歩行者の安全を確保する仕事です。
昼間だけではなく夜間、暑い日や寒い日、風雨の中での立ち仕事なので、体力的な負担が大きい仕事ですが、陰ながら我々の生活を守ってくれる無くてはならない仕事です。
また、こういった交通整理だけではなく、イベントなどでの人員整理や政治家など要人の身辺警護、貴重品の運搬や設備の監視・警備などその守備範囲は広くなっています。
仕事の内容にもよりますが、夜勤や長時間の業務となることもあるため、体力に自信がある人に向いているといえます。
これも、学歴や資格は必要ありませんが、基本教育と業務別教育で合計20時間以上の新任教育を受ける必要があります。全国平均の月収は17万円となっています。
ビル・建物清掃員
ビル・建物清掃員とは、公共施設やオフィスビルの清掃を行なう仕事です。
モップや掃除機を使用した掃除がメインです。
清掃前と清掃後の違いで自分の仕事ぶりを確認できますので、達成感を味わうことが出来ます。
対人関係のトラブルに巻き込まれることも少なく、自分のペースで仕事を出来るので、定年後の仕事としては最適かもしれません。
タクシー運転手
タクシー運転手とは、お客様を目的地まで最適なコースで送り届けることが仕事です。
第二種の免許が必要ですが、取得出来れば誰でも働くことが出来ます。
会社によっては第一種免許の保持者を採用し、第二種免許取得の育成訓練を行ってくれる所もあります。
勤務時間は事業所によって異なりますが、昼夜の毎日8時間制のほか、大都市では1回の勤務で19時間という隔日勤務制をとるケースもあります。
給料は基本給の他に、売上高に応じて給料が支払われる歩合制度を採用しているところも多いです。
特徴的なのは働いている人の約80%は正社員であるということです。
高齢者の求人も増えており、重要が期待できる職業といえますが、不特定多数の人と接することが多いため、対人関係が苦手な人には向いていないといえます。
家事代行
家事代行とは、掃除や洗濯、料理などの家事全般を依頼主に代わって行なうお仕事です。
最近では、子育てやペットの世話からお悩み相談など様々なサービスが増えています。
共働き世帯も増えて、時間をお金で買うという考えから家事代行を依頼する人が増えていますので、これから益々注目されていく職業でもあります。
職業別時給額はいくらくらい?
総務省が発表している「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、上記で紹介した各職業の時給および平均年齢は、下表のとおりとなっています。(企業規模計(10人以上))
時給額では、タクシー運転手の1,615円が最も高く、老後の仕事として選択している人が多い傾向にあります。
家事代行の平均年齢は49.0歳と低くなっており、子育てが落ち着いた主婦(夫)が気軽にできる仕事として選択しているなど、働く人の年齢層が広いことに関係しているといえそうです。
士業や医師の収入はどれくらい?
現役時代から開業・独立している士業や医師などの資格を持った人の時給や平均年齢も見てみましょう。
同じ調査結果から、経験年数15年以上の時給や平均年齢がこちらになります。
こう見ると医師の時給は、約13,000円とずば抜けて高く、平均年齢も60歳以下と低くなっています。
弁護士は、法務従事者として集計されていますので、司法書士や弁理士も含まれた数値ですが、時給は約1,500円と全業種の時給が約1,000円と比較しても高くなっています。
税理士は、この表では平均年齢が最も若く、時給も約2,600円と高くなっており、若いうちから資格取得して、働き続けることで収入を維持・継続していることになります。
まとめ
定年後でも働く意思があれば、働く場所は何処でもあります。
選択する職業により、仕事の中身や収入はそれぞれ違いますが、まずは「何のために働くのか?」という目的を忘れずに仕事を探してみてはいかがでしょうか?
目的にあった仕事を続けることで、あなたがやりがいを持って働き、生き生きと生活することで、思い描く老後が過ごせるように今からシッカリとライフプランを設計しましょう。